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2024/04/29

ジュラシック・パーク

ジュラシックパーク(Jurassic Park)/スティーヴン・スピルバーグ/1993・アメリカ

怖がりだった筆者にとって、子供の頃怖くて見れなかった映画のトップでした。
先年読了した原作がもう大好きになってしまって、観よう観ようと思ってようやく観られました。
原作とworldと記事が書きおわってないんですが、大好きなので時間がかかるだろうなあ。

あらすじ:恐竜の遺伝子の解読に成功し、現代によみがえらせることに成功した恐竜のサファリパーク、”ジュラシック・パーク”。偉大な科学の結晶を、スポンサーは娯楽に供しようとしていたが、オープンを前に、園内でトラブルが発生。安全制御システムが機能しない恐竜の楽園の中、取り残されたゲストたちは脱出を試みるが……。



有名なのであらすじは正直いいでしょう。
原作の方がマジで大好きなので、エンタメが更にエンタメよりして気持ちよく見られる映画の本筋はまあ別にいいです。悪いやつは死ぬ。

なんつってもティラノサウルスが半端じゃないわけです。
めちゃめちゃ動く。
あの巨体があのスピードで襲ってくるのは本当に恐怖でしかない。
これは原作の方でちらっと書きかけたんで2回書くかもしれませんが、作中の復元恐竜というのは厳密には太古の恐竜をそのまま複製したものではありません。少し遺伝子が弄ってある。どう弄ってあるかというと、カエルなどの両生類の遺伝子を少し混ぜるようなことをしているらしい。
細かいことはよしとして(フィクションだし)、ということは恐竜の生態と違っていてもいいわけですね。よりカッコよく、より美しく、見栄えよく。あるいは制御しやすく、あるいは凶暴に、なっていてもいいんです。
1993年というのがもうずいぶん昔のことのように思えるのですが、それというのも恐竜の研究史は浅く、わかってないことが、というかこれからわかってくることがとても多い。当時爬虫類的な外見でデカくて最強の名をほしいままにしていたと思われていたティラノサウルスが、この25年の間に鳥に近いとなったり、鈍重だということになったり、やっぱり羽毛はないんじゃないかということになったり、二転三転学説がひっくり返りました。
でもこの一世を風靡したジュラシック・パークのティラノサウルスのイメージは、多くの人の心に圧倒的な”恐竜そのもの”として植え付けられていることと思います。
ていうかこっちの方がかっこよくて恐ろしくて最高じゃないかと、思う訳なんですね。
初めて観たのに初めて観た気のしない、良く知っている映画でした。
面白かった。


余談。(最後ゴジラの話します)
筆者も一番最後のシーン、ラプトルに囲まれた親子が、ティラノサウルスの襲撃に乗じて助かるシーンが最も印象的でした。エントランスホールにジュラシック・パークの横断幕、陳列された化石、またそれをぶっ壊しながら逃げ回るのが象徴的ですね。
このシーンでティラノサウルスは人間を助けたわけではもちろんなく、ただよく動いているラプトルの方に気を取られた。ラプトルの方はチームプレイですから、相棒が襲われたから噛みつき返した。という事だろうと思います。この場面で生きてくるのは"カオス理論"だったのでしょう。含蓄があるようで特にない、ただ計画した通りには物事は運ばないというだけのことだと思うんですが、ある意味で全く善悪に頓着しないこのティラノサウルスの在り様はかっこいいんですよね。

それで思い出したんですけど、この構造は2014年版GODZILLAによく似ている。流石にオマージュだと思う。ゴジラの方では市民が彼を礼賛し海へ戻る様が見送られました。これはわかりやすいようでわかりにくい意匠だと思ってたんですが、ジュラシック・パークのようにただ助かってよかった、だと考える余地が与えられにくい、悩ましいなあと思いました。
(というかもしかすると映画版ジュラシック・パークにはそのような文脈はなかったかもしれないですが、深読みさせてほしいです)
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2017/07/30 映画感想 Comment(0)

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