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■表題「ペン先の殺意―文芸ミステリー傑作選 」 光文社文庫
■目次
◆柳湯の事件(谷崎潤一郎)◆疑惑(芥川龍之介)◆お艶殺し(大岡昇平)◆女人焚死(佐藤春男)◆記憶(松本清張)◆選挙殺人事件(坂口安吾)◆バルセロナの書盗(小沼丹)◆ロンリー・マン(山川方夫)◆競売(曽野綾子)◆警官バラバラ事件(倉橋由美子)◆憑かれた人(遠藤周作)◆ヒットラーの遺産(五木寛之)◆鍵(井上ひさし)◆ゾンビ(村上春樹)
■感想
見てわかるとおり、「文学」畑の作家のミステリ作品を集めたものです。
何人か「ミステリ」畑の作家もいるようです(細かい区分は知りませんが)。
やや長めの本格からショート・ショート、国もおくにもばらばら、たぶん時代も様々な作品群でした。
流石に大物揃いなだけあって、
…ミステリ的には各個右往左往した出来になっていますが、
面白いです。
かなり濃いです。
連続して読むとものすごく疲れます。
実は私は谷崎潤一郎作品を読んだことがなくて、一発目からもやもやした気持ちになりました。
はっきり言って、かなり気持ち悪い書き方です。嫌いじゃないけど。
慣れない人が読むもんじゃないと思います。
もし好きな作家の作品が入っているから読むというならそれだけ読むべき。
しかも少し前の時代の作品集なので、言葉が読み難いのですよ。
乱歩の比じゃないです。昭和大好きでも辛いのがありました。
何で村上春樹が入ってるんだろう。
散々な言い方をしましたが、乱読家には堪らない本ですよ!
敢えてお気に入りをあげるなら「お艶殺し」が良かったです。
読みやすいし、ちゃんとミステリだし、描写がうまいし!
早速ぐっと来て、印象に残りました。
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