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世論の曲解/副題:なぜ自民党は大敗したのか/菅原琢
郵政解散から民主党が与党になるまでの各々の選挙を、「世間で言われている」説が正しいのか検証する、というスタンスで振り返っている。
データの見方、陥りやすいミスを暴くことがメインになっているため、意見らしいものは通説への批判くらいである。(とはいえ、この批判がどうしてなかなか、そんなに喧嘩売って大丈夫だろうか?という勢い。)
データの利用に慎重であり、牽強附会な論理や根拠の怪しい傾向付けがないという意味で信頼の置ける、貴重な存在だ。
本のテーマとは関係のない内容で、確証バイアスという言葉が使われていたのが印象に強く残った。
確証バイアスとは先入観によって情報を取捨選択してしまうことを言う。
文中で、頼れる「プロ」であるはずの、専門家や評論家といった人達にも、確証バイアスが起こっていること、を指摘している部分がある。
筆者は個人的に、確証バイアスが起こることは避けられない、仕方のないことではあると思う。
だからこそ専門家は分析に細心の注意を払うべきだし、受け取る側もけして鵜呑みにしてはならない。
懐疑的にあるべき、といっているのではなく、可能性を念頭において受け取るべきである。
と、自らの肝に命じておく。
途中で本筋のよそ見というか、テーマのばらつきのようなものを感じた。
あとがきによると、当所は(実際の本では中頃で少し扱われている)「若者論」をメインにする予定だったようだ。
どちらかに絞って一本書いたらば、相当良いものになっただろうな、と思うと残念至極。
寸感。
最近読んだ本の中では一番目が滑る本であった。
文章が読みにくいのは使われている単語や文の組み立てに馴染みがないからである。
いわゆる「難しい」文章というのは要するに汎用性の低い文章である…なんてことは本の内容には関係ないので、ここらへんで終わることにする。
2011/04/20 読後感想 Trackback() Comment(0)
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