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クリムゾンの迷宮/貴志祐介/角川ホラー文庫
平成十一年、初版。
正直、出たとき読んでればよかった。
面白くないことはないのだが、「飽きた」と思ってしまった。
ただ貴志作品にしては群を抜いて薄いので読みやすいし薦めやすいではある。
「ゲーム」要素で強く縛られた作品である。主人公は岩山で目覚め、記憶を一切失っている。そしてゲームボーイカラーのようなゲーム機械を持たされ、賞金と生命のかかったサバイバル・デス・ゲームに強制的に参加させられる。否、既に参加させられている。
参加者は全部で9人、脱出できない荒野の中で、思い思いにグループ行動をとることになる。主人公はアクシデントにより、大友という女性と一蓮托生の身になる。
取材魔と言われるらしい、緻密な描写が多い。舞台は実在の地であるが、非常に作り物めいた、ゲームに相応しい場所である。
悪の教典の時にちょっと書いたが、こういった状況設定は本当に素晴らしい。よく見つけてくるもんだと思う。
貴志作品にしては人物の描写が浅くて物足りない。特に主人公ペア以外のことは殆ど描かれない。初期作品だからか。単に薄さの(頁のだ)問題かもしれない。
バトル・ロワイヤルと同時期だなと思ったら、完全に同じ月に発行されたものだった。運が悪いというか、流れの中での必然というか。
このジャンルでは発祥の一つと言えるだろう。
続き↓に同系統の作品を知る限りでまとめてみる。
この作品に限らずネタバレになる恐れがあるので、その点留意していただきたい。
また、書き漏らしている作品をご存じの方が居られましたら、教えていただけると幸いです。
余筆。
ようするに似た話をいくつも見てしまっているので、意外性が私のなかになく、それだけで価値が下がるわけではもちろんないけれど、続きが気にならないなあ…という印象がある
1999-4
クリムゾンの迷宮
バトルロワイヤル
インシテミル
監獄島
スーパーダンガンロンパ2(ゲーム)
ハンガーゲーム(映画)
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