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パラサイト/The Faculty/ロバート・ロドリゲス/1998 アメリカ
面白かった。
筆者の中では五指に数える傑作。
…ロクなの観てねーなとか言わないように。
B級エイリアンもの。
しかし、SF・ホラーというよりサスペンス、いや学園ラブロマンスと言った方がいいんじゃないか。
出だしがかなりグロいけど、へこたれてはいけない。
最初15分見てよっぽどやめようかと思ったけど、最後まで見て本当によかった。
とりあえず、SF的には大変よろしくない。
基本的には先達のSFを意識したオマージュ色が強い。
wikiによると「盗まれた町」がベースになっているという。作中でも同作の存在には言及されているのだが、残念ながら未見なので相似点までは気付かなかった。
パラサイト=エイリアンの実態説明がこじつけがましいというか、SFマニアのストークリーの勘に投げっぱなし。
その勘がたまたま当たってて結果オーライなのは仕方ないからいいとしても、生態がおかしくてなんか納得行かない。
盗まれた町読めば納得するのかなあ…。
エイリアンものだからびっくり系ホラーではあるんだけど、モンスターパニックではなくゾンビ映画みたい。
エイリアンに全員侵食されたアメフトチームが列を成して向かってくるところなんかすごくゾンビでした。
しかも怖くないの。
それじゃ何がよかったかっていうと。
そもそも話の骨子がエイリアンの生態ではなく、人間の在り方みたいなものに向いている。
そのうえで主人公チームが高校生六人なので、若さ故に単純でヒロイックな結論に至る。
いいじゃないの。
はたまた、エイリアンの方も心情が掘り下げられていて、何故地球を侵略したのか、丁寧に描かれる。
そこが斬新だったし、掘り下げたキャラクター背景の見せ方繋げ方も巧くて最高にドキドキした。
好きな人がエイリアンになっちゃって、気持ちのやり場がないっていうあのシーン。泣ける。
なにしろ六人も主人公格がいるわけで、誰かしらには共感してしまうというのも良い。アイドルグループと一緒ですな。
プチばれ。
お気に入りのシーンを一つ。
侵略されつくした学校から、ケイシー達六人がジークの家に逃げ込み、もしかしてこの中にエイリアンがいるのでは…とお互いを疑い出すくだりがある。
とっても「遊星からの物体X」のワンシーンにそっくり。
しかしこの場面が面白かったのは、エイリアンをいぶりだす手段がドラッグの摂取(中身はほぼカフェインらしい)なところ。
ドラッグをエイリアンが摂取すると死んでしまうが、人間が摂取しても命に別状はない。ただしラリる。
一人ずつ試して大丈夫かどうか確認していくのだが、このままエイリアンが残ったらその時点でダメじゃないか…!と思ってすごいハラハラした。
また、ドラッグ(ジークお手製)を吸った後の態度が、いわばそれぞれの飾らない気性なのかな…と思うと少し切ない。短いシーンなのでそんなにわからないけれどね。
いやしかしよかったです。
おすすめ。
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