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光る目/ジョン・カーペンター/1995.アメリカ
何かなーと思ったらSF?
…いやホラー?
いかんせん古い映画なので、作りにぞんざいさを感じてしまってイマイチ入り込めなかった感。
人間じゃないことを表す表現が(髪とか)、技術的に限界だろうけど、不自然で気になって仕方なかった。
そのかわりえらくかわいらしいなと…感じるシーンが多い。子供がたくさん出て来るから。
その子供達が怖いんだけど、いかにもあどけなくてつい和んでしまう。
話自体は意外と痛烈で、知り合いが焼けるシーンとか大人は汚いとか、見た目にも心にも苦痛のある場面があって辛かった。
実は昔見たのを思い出しながら書いてるんで、おかしなところがあるかもしれない。
なんで急にかっていうと、最近読んだラノベに出て来て、あれって文章に引き合いに出される類の映画だっけ?と思ったので。
何が気に入らないって、最後に出て来た゛本体゛のリアリティのなさが。
エイリアンの正体が明かされて一番盛り上がるところで「えっ」てなる。気持ちのやり場がない。
あんなに人形っぽいものをよくもそのまま映したもんだ。潔いわ。
でも霊と魂を一つしか持たないひとのかたちをした集団、という話の根幹が素敵。
ここまで書いてから調べてみたら、これ自体リメイクだった。
原作を読んでみようと思います。
エラゴン-意志を継ぐもの/シュテフェン・ファンマイヤー/2006.アメリカ
原作未読。
つまんなかったなあ。
ドラゴンの存在がライダーより劣るというか、人間至上主義な感じのする世界感と、
勇気と無謀は違うんだぞ!と言いながら、まあやってみて駄目だったら謝ればいいよね。で結局わりとうまくいってしまう筋立てがお気に召さない。
よくある英雄譚である。
主人公のパートナードラゴンが女性であることや、
悪役のシェイドが話から逸脱しかねないレベルの残酷さを発揮するところなんかは独特で面白いと思う。そう彼はとてもいい。
だけどこれは駄作だ。
最初にラスボスとして国王を出しておきながら、今作では側近の彼を倒すだけで終わるところが。
そんで最後に王様の「エラゴンめ…」という独白で終わるところが。
初めから二部作です、と宣言するとか、なんかしかの畳み方はして欲しかったなあと。
続編を期待させるような…まあ期待はさせてほしいんだけども、風呂敷を広げるだけ広げといて、続編を乞うご期待!は絶対に認めない。
悪人/李相日/2010.日本
楽しい映画ではなかった。当たり前ですね。
原作未読。
…あんまりコメント書きたくないなあ。
言葉で説明できる何かがあるようなモノじゃないし。
見終わった後にこう、どうして世の中にはこうなっちゃう人がいるのか。と悲しい気持ちになる。
役者のことを少し。
宣伝の段階で、妻夫木主演は意外性が強かった。
こういう役を、彼のような笑顔の似合うタイプがどう演じるのか、興味を引かれていた。
実際に見てみると、…これはミスキャストだろう。色目かもしれないが、氏の人柄のよさが透けて見えるようで。
妻夫木さんは好演した。かなりがんばった。
でもやはり惜しかった。
L Change The WorLd/中田秀夫/2008.日本
本編の時も思ったけど、
松ケンをL役に抜擢した人は天才だわ。
細かいツッコミ所は沢山あるけども
そんなものは今更だからキニシナイ。
話筋は勿論、伏線の張り方、ミスリードの誘い方、
何よりLの魅せ方に熱入ってて素晴らしい。
失敗したんじゃなくて
ちょっと詰め込みすぎただけだと思う。
具体的には
冒頭のナオミのシーンとか。
でも故に愛が感じられて、しかももとの作品に阿らない、いい映画でした。
つまり面白かった。
だけど細菌のシーンがショッキングすぎて泣くかと思った。恐すぎる。
この映画といえばあの実験室の…っていうくらい忘れられない。
心臓の弱い人にはお勧めしません。
DARKNESS/アメリカ・スペイン/ホラー
そんなに怖くなかった。
だが、映像が大変よかった。
ホラーと思うよりスプラッタと思ってみた方が楽しめる気がする。オススメ。
漫画「どろどろ」に映画「呪怨」の監督が寄せた解説に、ホラーは見えるか見えないかというところが恐ろしいのであって、完全に見えてしまうと笑いに転じる、という意味のものがあった。
日本のホラー映画監督の言葉だから、海外のホラーには必ずしも当て嵌まらない、というか、怖さの種類や方向が違うということはあると思う。
それにしてもこの映画を観て、つくづく見えない恐怖の方が怖いと思った。
冒頭から、画像が極めて鮮やかで、色鉛筆や血のカットを入れるなど、意図的に鮮明にみせているのがわかる。
この時点で、勇気ある選択をしたなと感じる。何しろ、怖いシーンは薄暗く撮ればそれだけで怖さ割増だ。
あえて鮮明な画像にしたのは、暗闇を暗闇として表現したかったのだと思う。
闇は闇で完璧に黒で写す。それは棚の下の隙間であったり、一瞬の停電であったり、単に光の届かない隣の部屋であったりする。
必然、怖いモノはフラッシュ的な画になり、姿ははっきりと見える。幽霊は透けていない。ただ暗闇の中にいる。
これは恐怖に脅えるというより、そう、とてもドキドキさせられる。
お気に入りは地下鉄のシーンで、登場人物が暗闇に追われるところ。
明暗のコントラストを強く出し、テンポよく映像効果を切り替えていく。
通路の明かりが次々と消え、暗くなった蛍光灯の下は、既に闇である。
その幻想的なリアリティのなさが逆に恐怖感を誘い、映像がまたあんまり綺麗なので、色んな鳥肌が立った。
以下若干のネタバレ含む
怖さが残念である部分を少し。
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